「役に立つ古典」を読みました。
何百年、何千年も前から存在している書物である古典。現在まで存在しているということは価値あることが書かれているからだろう。と、ある人に教えていただいので古典をもっと読みたいなと思っていたときにKindleセールで本書を発見。(このとき100分de名著シリーズもセールしていたのでポチ連打)仏教、哲学とかにも興味を持ち始めているので古典も読みたいなと思う今日この頃。
本書は以下の4つの古典を紹介。
それぞれの古典から生きる上でのヒントを紹介してくれます。
中でも印象に残ったのが「おくのほそ道」です。
平泉で読んだ句「夏草や兵どもが夢の跡」。この句で義経主従と奥州藤原氏の武将たちの鎮魂を行いました。鎮魂する気持ちや思いを言葉、俳句で表す。そんなことができる日本人の感性に驚かされました。そんな心を現代人の自分も受け継いでいるのだろうか。素敵な文化だなと改めて気付かされました。俳句の力ってすごいです。
古典が身に付くまで読むために「遅読」をオススメしています。古典の現代語訳を読んでつまらないと感じてしまうのは、現代文のスピードで読んでしまい、無意識のうちに飛ばし読みをしてしまうからだと。古典を写す書写もオススメしています。古典には無駄な言葉は1字もないと力強く説明しています。
これはかなり納得しました。詩を読むときにどういったことを言っているのか、自分の体験にも当てはめられるかなど、想像して読むので飛ばし読みなんてできないんですよね。それに似ているのかなと。
今回読んだような解説本は興味を持つキッカケを作ってくれてありがたいですね。感謝です。