日々日記

日々のあれこれを書いていこうかと。

「フランス父親事情」を読みました。

父親とはどういった存在か?ということを客観的に知りたいなと考えていたときに本書を図書館で発見。しかもフランスの父親についてということで、かなり多面的に父親を知れるのではと。

 

フランスでは離婚率が3割、パリに至っては6割とかなり高いそうです。そんな中で子供を育てる父親たち。子供にとっての父親とは誰なのか?父親の存在とは?本書執筆時点では同性婚は認められていなかったが、現在は同性婚も認められ、父親の存在がさらに薄れているのではないかと。

 

そんな中で気になったのが聖書のヨセフの話から考える父親の存在について。キリスト教を拠り所とできる所が流石ですねと思わされる。

他にも、社会から父親として認知されるために「父親手帳」を渡すらしい。こういったものを持つことで自身も父親になるという意識が萌芽していくのかな。ちなみに未婚でも渡されるらしい。すごいですね。

 

様々な事情の父親の話があり考えさせられた。子供にとって幸せな形とは何なのかと。社会として考えると難しい。家族のあり方って多様だし、結婚しているからといってそれで100%親子が幸せかと言われるとそうではないし、子供が授かれない身体の人だっているわけだし、これが正解だ!なんて断言できない。それでも、父親になったのであれば本書でも書いてあるように「よし、引き受けた」と宣言して七転八倒しながら共に歩き続けることが大切だし、様々な事情に寛容でありたい。